海域の水底質悪化を改善する覆砂材や港湾の軟弱ヘドロ地盤の改良材として活用されています。
- 用途1 水生生物の生息環境改善 海域での事例1へ 汽水湖での事例3へ
- 用途2 悪臭対策 海域での事例2へ 感潮河川での事例4へ
- 用途3 水辺環境の形成 感潮河川での事例5へ
- 用途4 軽量性を活かした軟弱地盤改良 感潮河川での事例5へ
瀬戸内海の海砂採取が規制されるなか、石炭灰から生まれたHiビーズは、海砂よりも優れた特性を持つ代替材として活用されています。港湾や河川、湖、池などに覆砂することで、軟弱な地盤を改良して水質を浄化。悪臭の原因となる硫化水素や栄養塩の溶出を抑制する効果があるため、ヘドロ化した水底の地盤改良材や、生物の生息を助ける環境修復材としても幅広くご利用いただけます。
石炭灰のフライアッシュに少量のセメントと水を混ぜて、直径約10~20mmの粒状に固めたHiビーズの特性は、砂よりも軽くて吸排水効果が高いこと。微細な穴がたくさん空いている多孔質のため、スポンジのような働きをします。
そのうえ、石炭は長い年月をかけてできた植物の化石なので、それを燃やした副産物である石炭灰は、安心してお使いいただける資源です。
石炭灰をリサイクルした「Hiビーズ」は、海洋生物の生息を助ける環境修復材として、海域で取り込まれる炭素「ブルーカーボン」の普及にも貢献しています。
尾道市を代表する食材のアサリが、危機的な状況にまで激減していた。
Hiビーズを使って、アサリの生息地を再生させる実証実験を行ったところ、
アサリの量が増えたことが確認されましたの!
閉鎖性水域であることや生活排水(下水排水・汚泥)が流入しているため、富栄養や悪臭が発生。
Hiビーズを海底に散布し、ヘドロの浮上を抑えることで、Hiビーズ表面に藻類が付着。
鳥や魚なども確認でき、周辺環境も改善されましたわ。
干拓事業などにより、湖底に窪地ができてヘドロが堆積し、水質汚染を引き起こしていた。
窪地にHiビーズを投入して埋め戻したところ、硫化水素などの溶出を大幅に削減でき、
赤貝やアサリが生息する環境が回復したのです。
船着場周辺に土砂が堆積し、ヘドロ化しやすい環境にあるため、悪臭が発生していた。
河岸にHiビーズを設置し、
臭気成分の発生抑制が確認されました。
河岸は底泥がヘドロ化して、人の立ち入りが困難だった。
Hiビーズの覆砂により、
ヘドロ化が改善して人の歩行が可能になりましたの。
品質項目 | 単位 | 試験方法 | 規格値 | 備考 |
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土粒子の密度 | g/cm3 | JIS-A-1202 | 2.1~2.4 | 沖積粘土2.5~2.75、砂質土2.6~2.8、 水砕スラグ2.6~2.9 |
乾燥密度 | g/cm3 | JIS-A-1225 | 0.8~1.1 | 沖積粘土0.5~1.4、砂質土1.2~1.8、水砕スラグ0.8~1.1 |
湿潤密度 | g/cm3 | JIS-A-1225 | 1.0~1.4 | 沖積粘土1.2~1.6、砂質土1.6~2.0、水砕スラグ0.9~1.3 |
含水比 | % | JIS-A-1203 | 15~35 | |
粒度(ふるい) | % | JIS-A-1204 | 粒径加積曲線参照 | |
透水試験(40mm以下製品対象) | m/s | JIS-A-1218 | 1.04×10-2m/s(0Ec) 4.99×10-7m/s(6Ec) |
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再適含水比 | % | JIS-A-1210 | 40~50(5mm以下) 20~30(40mm以下) |
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吸水率 | % | JIS-A-1110 JIS-A-1109 |
15~25 | 水砕スラグ0.5~3.0 |
三軸圧縮強度(内部摩擦角) (40mm以下製品対象) |
度 | JGA 0524 | 35以上(0Ec) 45以上(6Ec) |
礫質土35°、砂質土30°、水砕スラグ35° |
圧潰強度 | MPa | JIS-Z-8841 | 1.2以上 | |
重金属の溶出試験 | - | 海洋汚染基準 (昭和48.2.17総令6) |
基準値以下 | 陸上利用の場合は「土壌の汚染に係わる環境基準」を満足すること |