中国電力 灰カラ三姉妹
灰カラNEWS
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レンジでチン!でCO2を取り込む「CO2-TriCOM」って?

みなさま,ごめんあそばせ。
灰カラ三姉妹,二女のこな子でございます。
さてさて,本日は,私,こな子が,フライアッシュと呼ばれる石炭灰の粉を使った
中国電力のカーボンリサイクル技術をご紹介するざますわね。

その技術の名前は「CO2-TriCOM(シーオーツートリコム)」と申しますの。

この技術を使えば,電気事業に伴って発生する廃棄物を,エコな「砂」に生まれ変わらせることができますの。
そう,長女のすな子姉さん,「ライトサンド」にそっくりな土木材料に姿を変えて,
道路工事用の土や屋上緑化の基盤材として社会のお役に立ちますのよ。

CO2-TriCOMの特徴は,何と申しましても,マイクロ波を使ってCO2を取り込むことでございます。
マイクロ波というのは,ご家庭の電子レンジと同じ原理ですのよ。
ほぉら,一気に身近な感じがしてきたざましょ?
というわけでこの技術をレシピサイト風にご紹介いたしますわよ。

(資料)CO-TriCOM研究開発の概要

混合した材料にマイクロ波を照射することで,粉状の材料が溶融焼結します。CO2をその過程で吸収し,焼結体に固定化します。

材料
  • 石炭火力発電所で発生する石炭灰:適量
  • コンクリート電柱の廃材を破砕したときに出るコンクリート粉:適量
  • 火力発電に伴って排出するCO2:適量
作り方
  1. 石炭灰とコンクリート粉を混ぜ合わせ,CO2を吹き付けます。
  2. 少しトロっとなるまで電子レンジで加熱します。
  3. さらに電子レンジで温度を調整し,チャーハンの様にパラパラに焼き固まったらできあがりです。

ご覧のとおり,廃棄物が材料ですが,まだまだ捨てたもんじゃない!(笑)
ちなみに,マイクロ波で焼き固める技術は,日本初の技術ですのよ。
すごいざましょ。
とは申しましても,まだまだ研究の途中,実用化を目指して,
広島大学殿と中国高圧コンクリート工業殿からお知恵とお力を拝借して,手を携えて研究開発を進めて参りますの。

石炭火力発電分野のカーボンリサイクル技術
「CO2-TriCOM」(シーオーツートリコム)がNEDO公募事業に採択されました

2020年7月14日プレスリリース:中国電力・広島大学・中国高圧コンクリート工業の連名

「CO2-TriCOM」とは,

CO2および石炭灰の他,電気事業に伴って発生する副産物である電柱廃材を混合し,マイクロ波による加熱で焼結する過程でCO2を固定化する技術です。

この焼結体は粒子の大きさが砂に近く,水を透しやすい性質で,砂よりも軽い土木材料(ライトサンド※1相当品)として,緑化基盤材や軽量盛土に利用することができます。
「CO2-TriCOM」はこれまで課題とされてきた廃棄物にCO2を「取り込む」ことで新たな製品として生まれ変わらせる画期的なカーボンリサイクル技術です。

「CO2-TriCOM」がNEDO公募事業に採択

本技術の実用化に向け,更に研究を推し進めるため,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発/炭酸塩,コンクリート製品,コンクリート構造物へのCO2利用技術開発※2」に応募し,採択されました。

現在は基礎研究の段階であり,今後約3年をかけ,以下の開発・実証試験を進めることで本技術を確立し,早期の実用化に向けて取り組むこととします。
三者はカーボンリサイクル技術を通じて地球温暖化防止に貢献してまいります。

  • ※1石炭火力発電所から産出される石炭灰の一種であるクリンカアッシュの商品名。
  • ※2CO2を資源としてとらえて分離回収し,多様な炭素化合物として再利用するカーボンリサイクルに係る技術について,技術開発ならびに全体システムの最適化検討および実証試験等を行う事業。